日本でのカロリーベースでの食糧自給率は約40%と、先進国の中では最低水準になっています。つまり私たちは、大量の農産物を輸入する形で、海外の資源に依存した生活を営んでいるのです。
一方、食糧をはじめ工業製品など様々なものを生産するときには、その生産過程でたくさんの水が必要となります。その生産に必要な水のことを仮想水(Virtual Water/バーチャル・ウォーター)と言います。輸入に頼っている日本は、世界中から膨大な量の仮想水を輸入していることになり、その仮想水の量は、1年間に約640億m3 におよぶと推定されています。身近な例で言えば、牛丼(並)1杯に2000リットル、ハンバーガー1個に1000リットル、月見そば1杯に750リットルの仮想水が使われています。
日本国内での年間の水使用量は、約860億m
3(農業用水568億m3/生活用水163億m3/工業用水129億m3)であり、仮想水の輸入量(約640億m3)は、日本国内の使用量の2/3に相当します。
日本は食糧の輸入によって、国内で大量の水を使わずにすんでいることになります。もちろん、世界中から輸入しているミネラルウォーターもこの仮想水に含まれます。

(注:日本国勢図会 長期統計版)

日本は、自国が水資源に恵まれているため、他国の水資源問題にはほとんど関心を持っていません。しかし日本の社会や経済は、世界から大量の水を輸入することによって成り立っています。
私たちは、世界の水を大量に消費しながら生活しているという自覚を持ち、世界の水問題に目を向けなければなりません。

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